行政上の責任の種類

交通事故を起こしてしまった場合には、民事責任、刑事責任、行政上の責任が発生します。
民事責任とは被害者に対する損害賠償をしなければいけない責任で、刑事責任とは刑法に則って罰則が科されることです。では行政上の責任とはどういったものなのでしょうか。
行政上の責任とは、交通事故を起こした場合に罰則金の支払いや運転免許の取り消しや停止などの処分を公安委員会より受けることです。
なぜこのような処分が必要なのかというと、社会秩序の維持という意味合いがあります。刑事責任は刑法を犯したことにより懲役や罰金などを科せられることになりますが、刑法を犯していない場合は犯罪での処罰はあくまでも出来ません。
しかし交通事故を起こして社会秩序を乱したということに対して刑法ではなく別の形で責任を課すことが行政上の責任の意義になります。
行政上の責任と刑事責任は共に公的な機関によって負わされる責任ではありますが、行政上の責任は行政庁から課されるのに対して刑事責任は裁判所から科されるので全く別物であります。刑事責任を科されたからといって行政上の責任が免除されるわけではなく、その逆もまた然りです。また刑事責任は刑罰を受けた場合には法律上前科が付きますが、行政上の責任を課されても前科は付きません。

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