逸失利益とは

逸失利益とは、債務不履行や不法行為に基づく損害賠償請求において、その債務不履行や不法行為の事実がなければ得たであろう利益のことをいいます。

例えば、会社に勤めている人が交通事故において負傷し入院した場合において、休職したためその期間中に給料の支払いを受けられなかったときには、逸失利益は休職期間中に得たであろう給料の総額になります。このような休職による逸失利益を休業損害ともいいます。逸失利益は、この例でいえば入院費などの積極損害とともに損害賠償の範囲に含まれることは当然であると解されていますが、一般的に損害額の算定や立証が困難で、この点で積極損害と区別する実益があるといわれています。

もっとも、時給や月給で給料を得ている人については、休業損害の算定は比較的簡単です。しかし、自営業やフリーランスの人の場合には少々困難となってきます。といいますのも、売り上げなどは常に変動するものなので、休職期間中に得られたであろう利益を正確に算定することは難しいからです。そこで、自営業やフリーランスの人の場合については、実務上は前年の年間収入額を365で割って、それに労働能力喪失期間の日数を掛けたものを休業損害であるとして請求することが多々あります。

コメントは受け付けていません。